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zoom RSS ワイン旅行ブログージンファンデルの祖先はクロアチア

<<   作成日時 : 2005/10/11 00:16   >>

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(その3)ジンファンデルとイタリアのプリミティーヴォとの関係

さてアメリカでは主要品種となったジンファンデルの起源についてはずっと謎につつまれていた。

研究が動いたのは1967年、カリフォルニアのUC DavisのAustin Goheen 博士がイタリアのプーリア州のバーリを訪問した際に、その地で栽培されていた品種 プリミティーヴォ・ディ・ジョイア(Primitivo di Gioia)の味がジンファンデルに似ていたので、切穂(cuttings)をアメリカに持ち帰り、UC Davisの実験畑で、ジンファンデルと並べて植え、生長を比較した。その結果形態学的には同じという結論にいたった。また、博士課程の学生であったW.Wolfe氏が1975年にアイソザイム分析を行い、プリミティーヴォとジンファンデルは同一という結論に至った。(当時の技術ではアイソザイム分析が限界)
1994年、UC Davisのぶどう遺伝子学の権威 キャロル・メリディス(Carol Meredith)博士がプリミティーヴォとジンファンデルのDNA分析を行い、両者は同一品種であることを確認した。メリディス博士によれば、ジンファンデルと
プリミティーヴォ・ディ・ジョイアは、同一品種のクローン違いであるという。



しかしプリミティーヴォがジンファンデルの祖先というには問題があった。というのも、イタリアの研究者の間では、プリミティーヴォがプーリアで栽培され始めたのは150年から200年前、というこで見解が一致していたからである。

一方、クロアチア出身のナパのワインメーカー、マイク・グルギッチュ氏は以前から、クロアチアのプラーヴァッツ・マリがジンファンデルととても似ているということを指摘していた。グルギッチュ氏はついにキャロル・メリディス博士を説き伏せ、1998年、メリディス博士は調査にのりだした。クロアチアのザグレブ大学農学部のイヴァン・ペイィッチュ(Ivan Pejic)博士とエディ・マレテュッチュ(Edi Maletic)博士が研究に協力することとなった。
1998年5月、メリディス博士はクロアチアを訪問。南部沿岸部のプラーヴァッツ・マリの産地をまわり、148サンプルを収集した。


(その4)ジンファンデルとクロアチアのプラーヴァッツ・マリとの関係
さてこの148サンプルのうち、136は遺伝的に同一であった。残りの12の中にはサンプル収集の際の間違いで、プラヴィナなど違う品種も含まれていた。
この検査では、ジンファンデルとプラーヴァッツ・マリは一致しなかった。

そのほかにも、ジンファンデルとプラーヴァッツ・マリは同一品種ではないということを証明する事実がある。
ジンファンデルやプリミティーヴォに比べてプラーヴァッツ・マリは熟期が遅く、暑いエリアでないと育たない(リージョンV)。プーリアでも育つが、熟すのはプリミティーヴォの後である。またリージョンII、IIIでは育たないのである。



結局、DNA分析の結果、プラーヴァッツ・マリはジンファンデルとクロアチアのドブリチッチュ(ショルタ島)の子供であることが判明した。なおドブリチッチュは現在の栽培面積が100ha程度で衰退の危険がある。

また、その他のクロアチアの品種(グルク、ヴラナッツ、プラヴィナ)もジンファンデルの親戚であることがわかった。それだけに、ジンファンデルの祖先がクロアチアにあるという期待が高まった。


(その5)ではジンファンデルの祖先はだれ?
その後もペイィッチュ博士とマレテュッチュ博士はサンプルの収集につとめた。地元の生産者の協力を得ながら、スプリット周辺の古いぶどう畑などをまわった。2000年にスプリットの北側のカシュテル・ノヴィの村の古い畑からもサンプルを収集(→実は再訪)。その結果、2001年12月、ついにジンファンデルと同一のDNAを持つ品種を発見した。それが、チュリエナック・カシュテランスキ(Crljenak Kastelanski)であった。その畑には9本しかこの樹はなく、もう少し遅ければ、オーナーは植え替えてしまうところだったという。
この研究結果は、ZAP(Zinfandel Advocates & Producers)が2002年6月15日に行ったZinposiumで発表された。

ところで、このチュリエナック・カシュテランスキという品種。チュリエナックとは「赤」という意味で、カシュテラ周辺の7つの村に広がっておりカシュテランスキのほかに、Ljutun、Brackiがある。それぞれに異なる特徴があり、Ljutunは酸が高く、カシュテランスキは熟し方が不均一でほかのものよりも早く熟すのが特徴。

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